スプリング・カメニケーション

今朝、仕事に出かける前にオットが、

「明日の分の野草、なくなっちゃったんだよね…（チラッ）」

と確信犯的な感じで言っていたので、夕方、野草を取りに行ってあげることにしました。

「野草採ってきてくれる？」とストレートに言わないところが、ニクイところですな。

今日は、とってもあたたかかったので、猫を連れて行くことにしました。

いつも、こころ＆野分のアルダブラーズに邪魔されて、ゆっくり食事ができていないからね。それに、女手一つでアルダブラーズを連れて行くのは重すぎてタイヘンだけど、猫なら小脇に抱えられるし。

この時期、野草を取っているのは、近所の川辺。

毎朝、オットと15分散歩をする場所で、この時期になると桜を見に来る近所の人でいっぱいになります。

人目を気にしながら、こっそり、猫を放します。

『んんん？』

『ここはどこだ？』

と、あたりをキョロキョロするものの、すでに口の端に野草をくっつけているのが猫らしいです。

見知らぬ場所でも、まったく物怖じすることなく、すぐに食べ歩きを始めます。

しばらくすると、猫がウロウロした場所に、ナスカの地上絵のようなものができます。

しっかり地面を踏みしめながら歩くからね。

なんかの芸術作品に、見えなくもない？

茂みを抜け出した猫の顔は、ワクワクしているように見えます。

気のせいですか？

猫を放して、河原に座り込んでいると、

「あの人、何してるんだろう…」

って感じで、お花見している人にチラチラ見られます。

私自身はあまり気にしませんが、猫が完璧に茂みに埋まっていて気付かないときなんかは、たぶん「夕暮れ時にたそがれている怪しいオンナ」だと思われているんだと思います。通報されないかドキドキします。

よく話しかけてくれるのは、犬やお子さん・お孫さんを連れている方で、

「あっ、○○ちゃん、カメがいるよ！」

って呼びかけたり、

「あれっ、カメちゃんですか！？」

って問いかけたりしながら、近づいてきてくれます。

今日は「月島にいるやつですよね。大きくなるんでしょ？」と聞かれました。

みなさん、意外にご存知で、私の方がビックリさせられます。

オットは毎回同じような質問（産地、寿命、エサなどについて）をされるのが面倒くさいと言いますが、私としては、変に警戒されて影でコソコソ言われるよりは、ありがたいことだなぁと思っています。

みなさん、身近に爬虫類を飼っている人もそうそういらっしゃらないでしょうから、この小さな出会いをきっかけにリクガメについて知ってもらって、

　　爬虫類＝暗くてジメジメしたところに住んでる

　　爬虫類＝怖い、不気味、気持ち悪い…

　　爬虫類＝キケン！

みたいなマイナスイメージをなくしてほしいなぁと、ひそかに思っています。

私自身、オットと出会うまでは、特にいいイメージもなかったんですが、その大きな理由が「よく知らないから」だったんですよね。誰だって、得体の知れないものについては、恐ろしかったり、不安だったりしますよね。

最後に、桜と一緒に記念撮影。

猫の目線でカメラを構えると、なかなかよい感じ。

まぁ、猫にとっては「花より団子（野草）」のようですが。

充実した一日になったようです。

最後に、猫を車に積んで、少しだけ桜を愛でてきました。

はぁ…。

春だなぁ…。

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